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「熊本震災があったのに散歩とか不謹慎だ!」保育園にクレーム、園長が謝罪
熊本震災の影響で自粛ムードの中、保育園が園児を散歩させ、モンシロチョウを見つけて騒いでいたとクレームが入り、それに対して保育園が謝罪したということニュースがネット上で話題になりましたね。東京都内の某区立保育園だそうです。
ツイッターでは、そのクレームを言った人に対して、「それを言うなら、熊本の人は避難生活をしているから、おいしいもの食べるのも自粛しろ!」や「暖かい家の快適なベッドで寝るのも自粛しろ!」などと、様々な例を挙げて抗議する人で溢れていました。
私もそのクレームに関しては「けしからん」と思いますが、個人的に抗議する人の例えが的を射ていて面白いと感心してしまいました。「確かに!」と。
また、自粛ムードに関してはひとつ気になる点を発見しました。
それは「自粛ムードの範囲」です。
スマトラ沖地震や中国の四川大地震、またアメリカやフランス、ロシア…世界各所で起こっているテロなどの時などには、こういった自粛ムードは不思議とあまり聞きませんよね。
つまり、自粛ムードは国内でとどまっているということです。
どうせ自粛するならのであれば、国内にとどめず、海外のことも考える必要があるんじゃないかと思ってしまいます。日本に外国人の方も住んでいるわけだし、家族や親戚、友人が海外で大変な目にあっている人もいるかもしれないわけですし。
ただ、今の日本は「不謹慎狩り」「不謹慎厨」などと揶揄される妙な自粛ムードが浸透してしまっているので、過剰になり過ぎず、世の中の動きを見ながら支援物資を送るなど、やれることをやるのが良いのではないかと思います。
増え続ける子供に対する騒音クレーム
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騒音問題は、公園や保育園ではしゃぐ声だけにはとどまりません。
古くからあるマンションや団地などの集合住宅では、子育てを妻に任せっぱなしにしたであろう団塊世代の男性や子育て経験のない若い男性による子供の騒音クレームで、引っ越してきたばかりの若いファミリーが住みづらくなり、追い出されるような形ですぐにまた引っ越してしまうといったケースが増えているようです。
環境庁による騒音の基準値は、集合住宅では、昼間(午前6時~午後10時)で55dB(デシベル)以下、夜間(午後10時~翌日の午前6時)で45dB以下とされています。
それに対して、子供の足音は約50~66dB、人の話し声は日常会話で約50~61dB、大声で約88~99dBというおおよその数値が発表されています。
この数値を見ると、「そもそも子供の生活音は騒音だ」ということになってしまいますね。
このような騒音問題が絶えない中、2015年(平成27年)4月に東京都の環境確保条例では、未就学児(小学生未満)の声や足音(子供と共にいる保護者が発する音も含む)を規制基準の適用対象から除外されています。
これは、子供の声や体を動かすことを制限することは社会的調和を望んだ心身の発達おいて重要とされるということと、声や音を出している方が理由問わず「悪」とされることが多いのが理由とされています。
欧米では、(例外もたくさんあるとは思いますが)「子供は国や地域のみんなで育てるもの」という考え方が一般的なようです。「夜泣きがうるさい」「子供がはしゃぐ声がうるさい」「足音がうるさい」…こういったことは誰もが子供の頃に通ってきた道ですし、子育てなんてどこの家でもあるようなことだからお互いさま…「子供はそういうものだ」とひとりひとりがしっかりと認識しているのだと思います。
子育てしにくい国「日本」
2015年(平成27年)の子ども支援の国際NGO「Save the Children」の調べでは、日本は「お母さんにやさしい国ランキング」で179か国中32位という結果が発表されました。
数字だけ見るとそんなに低くないようにも感じますが、アフリカや経済難の国、内紛中の国などの要素も含めた総合的なランキングなので、先進国としてはかなり低い順位と言えます。
上位は北欧諸国がほぼ独占しています。その理由は、男性議員と女性議員の割合がほぼ半々だからと言われています。
日本ももっと女性議員を増やした方がよいというのももちろんですが、そもそも騒音問題という観点ばかりから見過ぎではないのか、と感じてしまいます。我が国には児童福祉法という法律があり、「すべての国民は、児童が心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない」と規定されています。これは世間的にはあまり知られていないのではないでしょうか?
国全体で子供を育てなければいけないことをもっと世に浸透させ、協力的な考えを認識させていく動きが必要であると感じています。
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